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Channel: ボーイスカウト川口第19団―スカウト通信―
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11/23 世界スカウト委員中野まりさん『国際交流会』

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皆さん、こんにちは!ボーイ隊の加藤です。
11/23に『国際交流会』というイベントがあり、当団からもカブスカウト・ボーイスカウトや保護者の方々など有志で参加してきましたのでご報告します。

(写真は午後の部のものなので、カブ隊員のものは後で出てきますのでご容赦ください!)
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このイベント、埼玉県連の国際委員会が「世界スカウト委員」の中野まりさんをお呼びして行ったものでした。

皆さん、「世界スカウト委員会(World Scout Commitee)https://www.scout.org/」ってご存知ですか?

現在、ボーイスカウトは世界164ケの国と地域で行われていて、約4,000万人の人口を誇る世界最大の青少年教育団体であることは聞いたことがある人も多いと思います(ちなみに日本は約12.3万人です)。でも私たちの団と世界スカウト委員会ってどう結び付くか知っていますか?

私達川口第19団は「みなみ地区」という地区に属しています。この地区はさらに「埼玉県連盟」に属していて、この県連はさらに「日本連盟」に属しています。実は日本連盟はさらに「アジア太平洋地域(Asia Pacific Scout Region=通称"APR")」に属しています。世界には以下の6つの地域事務局があり、この各地域事務局の上にあるのが「世界スカウト機構(World Organization of Scout Movement=通称"WOSM")」です。

<6つの地域事務局>・・・・ウィキペディアより
アジア・太平洋地域 (Asia-Pacific Scout Region):マニラフィリピン) ②アフリカ地域 (African Scout Region):ナイロビケニア) ③インターアメリカ地域 (Interamerican Scout Region):パナマ市パナマ) ④中近東(アラブ)地域 (Arab Scout Region):カイロエジプト) ⑤ユーラシア地域 (Eurasia Scout Region):キエフウクライナ) ⑥ヨーロッパ地域 (European Scout Region):ジュネーヴスイス

WOSM(世界スカウト機構)といえば、昨年開催された『第23回世界スカウトジャンボリー(23WSJ)』を山口県で開催したのもWOSMです(日本連盟が開催する「日本ジャンボリー」とは違います)。23WSJに行ったスカウトであれば、WOSMも中野さんのこともわかるのではと思います。

WOSMは、「世界スカウト会議」(総会)、「世界スカウト委員会」(理事会)、「世界スカウト事務局」の3つのおもな機関から成り立っています。中野さんがいる世界スカウト委員会は世界スカウト会議で決められたことを実行に移す人たちです。選挙で選ばれた12ヶ国の代表です(↓)。この人たちはあくまで世界のスカウトのために物事を考えて動く人たちなのです。グレーの制服とWOSMカラーの紫(むらさき)のネッカチーフがカッコいいですね!

(世界スカウト委員会のサイトから https://scout.org/node/9820
中野さんが真ん中にいらっしゃいます。ちなみに中野さんの上に立っている方が世界スカウト委員会委員長(Chairman)のジョアン・アルマンド・クルゼスさんです。
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どうでしょう?少しイメージが湧いてきたのではないでしょうか。とても貴重な機会だったお分かり頂ければと思います。

午前中の第一部は講演会ということで、世界スカウト委員会がどういうことを考え、何をしているかや、カブ部門100周年を外国のスカウト達がどうお祝いしているか、などについて説明をして頂きました。
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スライドを使おうと思ったらちょっと機器の調子が悪かったので、中野さんはすかさず「ピール バナナ (Peel banana)」というゲームをはさみ、みなで挑戦しました。このすかさず感はさすがスカウト指導者でした!
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世界スカウト委員会では、「ビジョン2023」という計画を立て、今約4,000万人の世界のスカウト人口を2023年までに1億人に増やし、彼らが自分たちの住むところで積極的な市民として前向きな変革をしてほしい、と考えているのだそうです。壮大な話ですね!
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ボーイスカウト教育のやり方・特徴=スカウト教育法は7つの要素を大切にしているものですが、こちらについてもお話がありました。今世界スカウト委員会では、この7つで本当に足りているのかなど見直しをしていて、そのチームを中野さんが見ているのだそうです。これまた壮大な話です。。。
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カブ100周年を世界各国のボーイスカウトがさまざまなやり方でお祝いしているそうですが、例としてオーストラリアにあるある動物園(恐らくクイーンズランド?)では今年生まれたトラの赤ちゃんに「スカウト」という名前をつけたのだそうです!
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午前中の講演内容は、カブスカウトにもわかりやすい内容にして頂きました。スカウトや保護者の皆さんに聞いてもらって良かったなと私が思ったのは例えば以下の内容でした。

○今年はカブスカウト部門が誕生して100周年。今年リメイク上映された映画「ジャングルブック」もそれを記念して作られた映画であること。この映画、英語で見ると、"Cub(カブ=オオカミ・キツネ・トラなどの子供)"や"Pack(パック=オオカミなどの群れ)"などのカブスカウト部門で出てくる言葉が聞けて面白いよと。(この映画はなかなか面白くて家族で楽しみますので、見ていない人はぜひ見てみてください!)
○ちなみにカブスカウト100周年を迎えるのは、厳密に言えばイギリスの12/16の19:16なのだそうです。(日本はロンドンより9時間進んでいるから12/17 朝04:16ということですかね?)
○アメリカのNASAがこれまで生んだ宇宙飛行士の2/3はスカウト出身と言われていること。スカウティングを通して学んだリーダーシップとチームワークが高く評価されているというお話。(このお話、私がビーバー隊の集会『宇宙兄弟!』でご紹介しましたが、実際にNASAのホームページに「NASAとスカウティング」という記事がありますhttps://www.nasa.gov/audience/foreducators/informal/features/F_NASA_and_Scouting.html この記事にも「1959年以降にNASAがパイロットや科学者として生んだ宇宙飛行士312人のうち207人はスカウト経験者である」と書かれています。2011年の記事だからさらに増えているかもしれませんね!)
○次回の世界ジャンボリーは2019年にアメリカのバージニア州で開催されること。
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あ、ちなみに来年はアイスランドで世界ローバームート(ローバースカウト部門のジャンボリーみたいなものです)が開催されます。何だかドキドキワクワクするカバーですね!
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午前中の部ではおみやげとして、中野さんから「しおり」をプレゼントして頂きました。
1916年にカブが誕生してから100周年というのがわかりますね!
("Join the Pack and celebrate this exiciting milestone with us ! (カブ隊に入隊して、このドキドキワクワクする歴史的な時を私達と一緒にお祝いしよう!)"と書いてあります。)
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当団のカブスカウト達は中野さんと記念写真を撮らせて頂いて帰ることになりました。
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お昼をはさみ、午後の部はボーイ隊以上~ローバー・リーダー・保護者が対象ということで少し難しくなりました。

まずは中野さん(左)と埼玉県連の牛山理事長の対談でした。中野さんは元々大阪でガールスカウトをやっていて、学生の時にフィリピンで開かれた大会に参加した際にジャングルでの冒険的な活動をされたのだそうです。その時にボーイスカウトとも活動を共にし、それがきっかけでボーイスカウトの方に入られたと言っていました。
ちなみに中野さんは西宮にお住まいだそうですが、所属は愛媛県連盟の「温泉1団」なのだそうです。とても珍しい団名なのでジャンボリーなどでワッペンをくださいとよく言われるのだとか。
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その後は、世界スカウト委員が「ビジョン2023」について検討を進めている内容について詳しく説明をしていただきました。
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WOSM(ボーイスカウト世界機構)が展開しているさまざまなプログラムについても説明がありましたが、その中でも紹介された"Scout of the World Award"(SOWA)というアワードは私も以前から興味があったので、今後詳しく調べていきたいと思いました(興味ある方はWOSMサイトにあるSOWAのページhttp://members.scouts.org.uk/sowa をご覧ください)。「世界のスカウト章」って響き、すごいですよね!
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そして、その後は世界スカウト委員が今考えているテーマであるスカウト教育法の見直しについて、グループに分かれてグループディスカッションを行いました。特に小学6のボーイ隊員には相当難しかったと思います(・_・;)
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グループディスカッションは、団に関係なくばらばらにグループを作って行いました。
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そして、各グループから発表を行いました。ボーイ隊員にとっては、テーマも難しいし、知らない人との話し合いだし、多くの人の前での発表だしで、さぞや大変だったろうと思いますがこれもまた経験だと思います。
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ディスカッションの後には、実際に世界スカウト委員のチームがそれぞれ提出した資料を参考までに見せていただきました。(写真はスカウト教育法の各要素を、人のからだの部位に見立てて絵を描いたチームのものだそうです)
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最後に、ちょっとした工作を行うことになりました。アイスのバーのような木を三本と、水色・黄色・緑色・紺色・赤色の毛糸が配られました。
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完成するとこの通り!水色はビーバー、黄色はカブ、緑はボーイ、青はベンチャー、赤はローバーを表しています。(実際にリーダーが「ウッドバッジ研修所」を修了すると貰える修了証のワッペンが、ビーバーからローバーの各課程ごとに実はこの色になっていますので、リーダーの左胸を見てみてください!)
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最後に、中野さんと当団ボーイ隊員とで記念撮影を撮らせていただきました!

終わって…
スカウト達には難しい内容もいろいろ多かったと思いますが、世界スカウト委員の中野さんが世界でご活躍されているお話や、海外のボーイスカウトの活動の様子などを聞くことが出来、刺激を受けたスカウトも多かったのではと思います。今回のお話は世界機構レベルでされている話でした。世界各国のスカウティングのやり方は世界それぞれ微妙に違いがあるのだそうですが、根本のスカウト精神は同じだというのはすばらしい話だと思います。でもぜひ当団のスカウティングの良さ、日本のスカウティングの良さは大切にし、世界からも良いところを学び、WOSMの仲間に「君はワンダフルだ !!」と言っていただけるようなスカウトを育てていきたいものです!

ちなみに…
ボーイスカウトのさまざまな国際的なイベントについては、日本連盟のサイトから「イベント・派遣情報」
http://www.scout.or.jp/event/index.html)というところを選んでいただければ見ることが出来ます。例えば現在は以下のように出ており、くわしく知りたければクリックすれば確認することが出来ます。

平成29年度カンダーシュテーク夏季野営スタッフ派遣
平成29年度国際キャンプスタッフ計画派遣
2017アメリカジャンボリー派遣
第13回世界スカウトユースフォーラム派遣
第15回世界スカウトムート派遣
第31回アジア太平洋地域(APR)スカウトジャンボリー派遣
平成29年度スカウト・オーストラリア短期留学(学習旅行)派遣
平成29年度スカウト特別海外派遣

以上
(記:ボーイ隊副長/みなみ地区国際委員 加藤)











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